地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
紫草(ムラサキ) (大分県竹田市)
事業実施主体
農事組合法人紫草の里営農組合
プロジェクトの狙い
紫草(紫根)産地として、自然染めを愛する人々に竹田市の紫草に関する歴史に併せて竹田市の環境や歴史をPRすることで、紫草が育つ竹田市そのもののイメージ向上を図りブランドの強化を目指す。
地域ならではの物語性があるとともに他にはない産品であり、紫根を活用した染色交流等の活動ができ、薬学、植物学、歴史・文化等様々な分野からアプローチできることが紫草の特徴である。
取組の概要
豊後紫根染
紫根染和紙
簡易染色法体験
【新商品の開発】
●紫根染(布・和紙等)に加えて石鹸など付加価値のある商品を展開する
●基準:
布製品(6~8回染め),紫根染和紙(用途に応じて決定),紫根染石鹸(200g程度(透明感のあるもの),生産地での紫根染体験(簡易染色法による短時間での体験)
●特徴:
数少ない国産(志土知産)紫根を用いた製品,化学染料にはない柔らかい色合い、安心な天然色素、他にはない歴史・文化的価値の高い色素を用いた製品
【新商品による新たな販路の開拓】
●地域内:竹田ならではの製品(全製品,エリアラボ等)
地域外:製薬会社と連携した全国展開(石鹸等の通販)
●簡易染色法による手軽な体験導入(ツーリズムとの連携)
【ブランドツールの開発】
●名称:豊後紫根竹田紫根染(大分遺産登録名称の「豊後紫根」を冠ブランドとして位置づける。)
●商標、地域団体商標等は、現在紫根石鹸等の製品展開を製薬会社と協議しており、この中で全国展開するものと地域展開するものと製品仕分けによって決定する。
【組織体制の構築】
●実施主体:農事組合法人紫草の里営農組合
●行政との連携:技術協力
●製薬会社で最新技術を用いた栽培をしているが苦戦しており、このことから、双方の技術協力と共同研究により新たな栽培技術を開発する(県花き研究指導センターが支援)。
【今後の課題】
●製薬会社との連携:
契約栽培と石鹸等のOEM生産委託(協議中)
栽培技術提携による安定生産技術の開発(導入技術を協議中)
●産学官プロジェクトとの連携:
紫草を含む各種薬用作物の現場での可能性試験実施と栽培技術開発
(竹田市が参加)新規就農者の受入体制整備(芸術家の卵)
成果目標と達成状況
●生産額:紫根350千円,加工品451千円,交流280千円(目標値1,500千円)
●生産量:55kg,反収45.8kg/10(目標値:反収60kg/10a)
●単 価:紫根7000円/kg(目標値7000円/kg),原料供給は今後協議する。