地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
福岡のり(福岡県柳川市)
事業実施主体
福岡県有明海海苔共販漁業協同組合連合会
プロジェクトの狙い
福岡県有明海は、佐賀に次ぐ全国第2位の産地であり、県内水産業の40%以上を誇る県の基幹漁業である。しかし、福岡でノリ養殖が行われていることも、県内の認知度は高いとは言えない状況である。そこで、ブランドコンセプトの確立と商標使用条件の整備等を行い、地元でのノリの街づくりや大都市圏におけるPR活動、「福岡のり」の認知度向上及びブランドの確立と体制強化・単価向上を目指す。
取組の概要
福岡のり
のりスイーツ
福岡のりモニタ-料理レシピ審査会
福岡のりセミナー
【新商品の開発】
●口溶けが良く、アミノ酸(旨み成分)の含量が多い支柱式養殖で栽培されたのりのうち、年に2回だけ生産する初摘みを当会で試食し、厳選した極めて上質な海苔を使用
●地元企業による菓子類などの商品開発(ロールケーキ、ラスク、アイス、のりネーズなど)
【新商品による新たな販路の開拓】
●製菓、飲食業界への販売ルートの開発に力を入れ、養殖漁場特性をアピールすることで、観光地の特産商品として販路を拡大
●JA全農ふくれんと連携し、ふくれん直営おにぎりカフェにて提供開始
●道の駅で有明海産の「福岡のり」の価値と価格の訴求を行い販路を開拓
●「福岡のり」モニター100名を育成し、口コミ販路の開発と「海苔料理」コンテストによる「福岡のりに対する関心を高める活動を実施
●海苔商社との提携。商社流通先ルートでの販売
●他のHPリンク拡大でのインターネット販売
【ブランドツールの開発】
●ロゴマーク及びキャラクターの商標登録取得済で各種の情報発信ツールに活用
●福岡のり作りのパンフレット作成(イベント、学校での総合学習等で使用)
●名称についての地域商標登録は審査中
【組織体制の構築】
●実施主体:福岡県有明海海苔共販漁業協同組合連合会
●行政との連携:福岡県農林水産部水産局 水産振興課と連携。PR活動に取り組んでいる
●柳川市ブランド協議会と連携。海苔スイーツ、のりすき体験等を行い、町ぐるみで取り組んでいる
【今後の課題】
●産地としての「価値のある価格」を消費者に理解してもらうこと。その為、地域イベントへの積極的な参加と直販店及び「全量出荷・全量販売」の足かせの中で、流通業者の連携による販売体制を確立し、拡大していく
成果目標と達成状況
●目 標:販売店舗数100店舗・販売額2,000万円
●達成状況:販売店舗数は、162店舗で達成
なお、販売拡大の展開は開始したばかりなので、販売額達成はこれから