地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
伊予美人(愛媛県松山市)
事業実施主体
えひめ愛フード推進機構
プロジェクトの狙い
首都圏における「伊予美人」の評価・認知度を向上させ、取扱い店舗等のネットワークを構築し、生産者や生産者の顔が見える「愛媛フェア」を開催する。また、その成功を通じて、当機構が運営する「愛」あるブランド制度への信頼性の向上を図り、「愛媛=食材王国」のイメージ形成を目指す。
取組の概要
伊予美人
伊予美人コロッケ
伊予美人餃子
【新商品の開発】
●「伊予美人」(一次産品)のブランド化を展開
その一環として、加工品開発を側面支援。
●県農業試験場で開発した産品。品種改良を重ね、丸く舌触りが滑らかで粘りが強い里芋となっている。
【新商品による新たな販路の開拓】
●出荷は京阪神が中心。市場が8割、スーパーなどと提携した直販が2割。松山市や広島市のほか、東京や名古屋など大都市へも出荷し、販路拡大に取り組む。
●「伊予美人」を使ったコロッケ、餃子、焼酎、ドレッシングなど加工品を開発、地元の産直市を中心に販売、認知度向上を図る。
●22年度は、「洗い芋」の加工販売にも取り組み、地元スーパ-の商品として、中四国の店舗で好評発売。
【ブランドツールの開発】
●四国中央市宇摩地区は、300年の歴史を持つさといもの産地
●「伊予美人」は、JA全農えひめが平成18年に商標登録
【組織体制の構築】
●実施体制:えひめ愛フード推進機構
(事務局:愛媛県ブランド戦略課)
●支援事業者:宇摩農業協同組合
●実施主体、支援事業者が連携しながら、加工品開発や認知度向上に取り組む。
【今後の課題】
●確実に、首都圏での認知度は向上しているが、農協系統のみが「伊予美人」のブランド名を使用でき、商系の生産者は、品種名「愛媛農試V2号」あるいは「愛媛のいも」などで出荷されている。系統と商系の名称統一が望ましいが、実現は困難となっている。
成果目標と達成状況
●首都圏での取扱店数 目標:30店舗 実績:31店舗 (21年度実績:10店舗)
●首都圏への出荷量 目標:12.6t 実績:10.5t (21年度実績:25.1t)※
※21年度は順調に首都圏で販売拡大が進んでいたが、22年度は天候不良等で穫量が減少したことにより、既存出荷先である関西に産品が流れ、首都圏への供給が十分できなかった。