地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
あまおとめ(愛媛県松山市)
事業実施主体
えひめ愛フード推進機構
プロジェクトの狙い
地元を中心とした認知度向上を図るため、県内スーパーやフェアにおいて品種の特長を前面に出したPR活動を実施する。県外でも物流のルートがある京都方面の生協でのPRを行うことにより、県内外での愛媛あまおとめのイメージ浸透とファン拡大を目指す。
取組の概要
「愛しのあまおとめ」
和泉光一氏(左)・平岩理緒氏(右)
【新商品の開発】
●有名パティシエとスイーツコーディネーター、農家のコラボにより、こだわりコンフィチュールを開発
●県内スイーツ店と連携し、「あまおとめ」をメインにしたスイーツへの取組み
●商品の特徴、売り
・愛媛県農林水産研究所が開発した愛媛オリジナル品種
・名前は公募で決定、甘くてみずみずしいイメージ
・甘く、大きく、香りが良いのが特長。愛媛以外では栽培されていない。
・11月から収穫できるうえ、5月まで良食味で生産できる。
・雑誌・新聞・テレビ等で多数紹介されるようになり、人気上昇中。
【新商品による新たな販路の開拓】
●高級コンフィチュール(上述)に加え、レギュラー加工品と位置づけた農家の手づくりジャムを道の駅で販売し、好評を得た。
●首都圏の愛媛食材を扱う店舗でのイチゴフェアを「あまおとめ」を対象に実施。
【ブランドツールの開発】
●県がJRとパートナーシップ協定により運行するラッピング列車「愛トレイン」のデザインにも採用。テーブルシールにも産品の特長を表記し乗客へPR。
●名前を広く浸透させるため、ティッシュをデザインし配布。
【組織体制の構築】
●実施主体:えひめ愛フード推進機構(事務局:愛媛県ブランド戦略課)
●支援事業者:東宇和農業協同組合
●実施主体、支援事業者が有機的に連携して、各種事業を展開。
【今後の課題】
●「あまおとめ」という品種は、果皮が弱く、首都圏向けへの輸送時の荷痛みの問題が克服できなかった。
そのため、今後は、県外唯一の出荷先である京都方面での認知度向上・販売拡大を図るとともに、一大消費地でもある県都・松山市をターゲットとするよう方向転換が必要。
●その際、従来のパック売り以外の販売形態にも取り組み、幅広い客層を取り込む工夫が必要。また、「あまおとめ」を売り込むアイテムとしての加工品ラインナップを充実させるため、生産加工体制の整備が課題。
成果目標と達成状況
●首都圏での取扱店数 目標:30店舗 達成: 8店(※)
●首都圏への出荷量 目標:2.2t 達成:若干量
※えひめ愛フード推進機構が認定する「えひめ食の大使館」及び県出身パティシエの店舗への出荷