地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
紀州みなべの南高梅(和歌山県みなべ町)
事業実施主体
みなべいなみ農業協同組合
プロジェクトの狙い
梅に係る地域資源の再発掘と新たな可能性を探り、全国のすべての消費者に愛される地域ブランド「紀州みなべの南高梅」を絶対的な存在として確立する。その実現で、管内に多くの若い生産者が希望と情熱を持って梅生産に励み、未来永劫に亘って地域農業の発展を目指す。また、地域に多くの観光客も訪れ、みなべに来れば南高梅の「うめ文化」や「うめ食文化」に触れられる素晴らしい地域を構築したい。
取組の概要
特産の「紀州みなべの南高梅」
【ブランド化に向けた取り組み】
●検討会で行動計画を策定
●梅食文化普及を目指した梅料理メニューの開発
●既存商品パッケージ・パンフレットのリニュアルで情報発信の充実
新商品の「tomato-ume」
【新商品の開発】
●地域特産の高糖度系ミニトマト「優糖星」とコラボした新感覚のデザート梅干し「tomato-ume」を開発・販売
●商品の特徴、売り
特選A級の完熟南高梅を、甘いミニトマト「優糖星」の果汁で漬け込み
まろやかに甘いトマトの味に仕上げました。 ターゲットは若い女性です。
ロッテ「小梅ちゃん」とのコラボレーションの「完塾とまと梅」も人気です。
【新商品による新たな販路の開拓】
●tomato-ume関連商品(たれ・ポン酢・NEWうどん)の相次ぐ開発
●商品群の充実で提案力の強化で新規取引先が拡大
●全国的なイベント(全国ふるさと祭り等)・商談会への参加で情報発信が充実し全国的に販路が拡大
「まるごと体験ツアー」も試験的に実施
【地域ブランド化のための調査の実施】
●南高梅ファンの裾野を広げるために体験プログラムを開発
●「まるごと体験ツアー」の試験的実施で都市住民と意見交換
●平成23年度もツアー実施で「南高梅の良さと、みなべの環境を体感」
【組織体制の構築】
●実施主体:みなべいなみ農業協同組合
●行政との連携:県が推進する新戦略プロジェクト事業も活用し全国に情報発信・販売促進
●梅生産者組織・JA女性会組織、梅料理研究会、梅消費宣伝隊、行政が連携して「紀州みなべの南高梅」活用検討委員会を組織
【今後の課題】
●原料価格が高く、商品価格が上昇し、低価格品との販売競争で苦戦。
さらに、こざわり商品の開発で差別化と製造コストの削減をめざす。
成果目標と達成状況
●生産額(青梅 17億8,400万円 梅干し 4億1千万円 :目標値 青梅 14億円 梅干し 4億5千万円)
●効果 加工販売の新たな取引先開拓と出荷量の拡大を図ることが出来た。
青梅販売価格の安定と出荷量の拡大を実現した。