地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
祖父江ぎんなん(愛知県稲沢市祖父江町)
事業実施主体
祖父江ぎんなんブランド推進協議会
プロジェクトの狙い
祖父江町の銀杏は全国有数の生産地域であるものの、全国的な生産過剰、価格低迷、消費者へのアピール不足、地域が一体となっていないなどの課題がある。稲沢市の特産品である祖父江ぎんなんの再構築を含め、地域のイメージの活用および展開、また商品の高付加価値化や流通面での改革をすすめ、相場・低価格競争に左右されない商品・販売チャンネルを確立する。
取組の概要
ちょっとおつまみぎんなんと運盛り銀杏
500gパッケージ
【新商品の開発】
●手軽に食せる「ちょっとおつまみぎんなん」「運盛り銀杏」 の開発
●出荷全量の塩水選別の実施
●大粒(3L以上)生産への技術指導
●生産者全員への出荷ルール徹底周知
銀杏を使った料理の実習風景
【新商品による新たな販路の開拓】
●関東および中京方面が中心であったが、大粒を売りとして関西方面に販路開拓
●地域商工会の飲食店と銀杏を使った料理の開発と販売をおこない、ホームページにて料理レシピの情報発信
ロゴマーク
イベント参加風景
【ブランドツールの開発】
●「祖父江ぎんなん」の名称で地域団体商標を取得、 ロゴマークの作成
●「祖父江ぎんなん」の黒箱に、ロゴマークを投入し ブランド化を表現
●ヒスイ色の「祖父江ぎんなん」をイメージした、「のぼり」「横断幕」「はっぴ」を作成し、各種イベントにてアピール
生産者検討会
【組織体制の構築】
●出荷組合、JA愛知西、稲沢市、普及所、商工会、観光協会、経済連が連携
●上記組織の担当者が定期的に協議の場に参集し、ブランド化への進捗状況・課題・情報交換を実施
【今後の課題】
●品種によっては、早期に実の縮みが発生してしまう。購入者への周知方法の確立
●8月の早だし銀杏は、カビが発生しやすく従来の出荷資材ではコスト面で課題
●銀杏のパウダー加工を模索しているが、経費的にコスト高となってしまう
成果目標と達成状況
●平均販売単価の引き上げ 平成22年度目標 1,250円/kg
●単価達成額 平成22年度実績 1,307円/kg
●平成21年度に対して出荷量は101.7%と微増であったものの、平均単価123.3%、販売金額125.4%とブランド化の成果を上げることが出来ました。