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地域ブランド化支援 事業実施地区のご紹介
宿儺かぼちゃ(岐阜県高山市)

事業実施主体


丹生川宿儺かぼちゃ研究会


プロジェクトの狙い

宿儺かぼちゃの出荷先は中京圏が中心となっていたが、今後飛騨地域の特産品として生産拡大を図るため、関東、関西方面への販路拡大を進める必要が出てきた。 また年間約400万人の観光客が訪れる地元飛騨高山にて、宿儺かぼちゃの宣伝PR活動が十分できていなかった。そこで東京にてバイヤー、料理店を対象とした宿儺かぼちゃ試食会を開催するとともに、地元高山でも他産業と連携を図り、観光客に向け宿儺かぼちゃのPRを実施することとした。


取組の概要


宿儺かぼちゃと宿儺焼酎

【新商品の開発】 

ヘチマのような独特の形状と灰緑色で縦縞のある表皮はとてもカボチャのイメージとはかけ離れている。見た目からは想像できないようなホクホクとした食感と上品な甘みがあり、地元では昔から大切に育てられてた。
出荷規格外のものを有効活するため、地元酒造メーカー((有)老田酒造店)に依頼し、宿儺かぼちゃを原料とした焼酎「本格焼酎 宿儺かぼちゃ」を醸造し、高山市内の小売店で販売している。
新たな加工品として業務利用も可能な宿儺かぼちゃペーストも開発した。



宿儺かぼちゃペーストと宿儺かぼちゃアイス

【新商品による新たな販路の開拓】

ペーストを使用した商品として、宿儺かぼちゃアイスを地元の高校と企業が共同で開発し、販売している。
ペーストを活用した新たな商品開発に期待がもたれる。



宿儺かぼちゃシール

【ブランドツールの開発】
 
オリジナリティを維持するため、旧丹生川村役場(現高山市役所丹生川支所)が「両面宿儺」の商標登録を取得(2002年標準文字商標4585336号「両面宿儺」)した。製品には「宿儺かぼちゃシール」を貼付し販売している。
本事業に取り組むに当り、まず宿儺かぼちゃの魅力とその背景を消費者等に理解してもらうため、宿儺かぼちゃのテキストを作成した。
テキストの作成に当り地元の食品業者に働きかけ、宿儺かぼちゃを素材にした料理の試作を依頼し、料理方法も掲載した。



宿儺かぼちゃテキスト

【組織体制の構築】

JAひだ丹生川支店、高山市役所丹生川支所、岐阜県飛騨農林事務所と連携し、東京や地元の飲食店等における試食会を、さらに、地域の文化や伝統を理解してもらうツアーを開催した。



東京での試食会と地元でのツアー

【今後の課題】

近年は疫病等の病害が発生し、出荷量は半減した。
今後は輪作や土づくりにより生産安定を図り、「飛騨のオリジナル品目」として全国の消費者に味わってもらえるよう、安定生産とブランド産地の維持に向けた活動が必要である。


成果目標と達成状況

目標 : 出荷量の増加(30千箱)を図り、飛騨高山ブランドの特産品として、都市部等での販路を拡大する。
                           H19     H20     H21      H22
成果 : 出荷量                 23千箱 → 20千箱 → 10千箱 → 11千箱
      関東、関西方面への出荷割合   32%  →  37%  →  43%  →  35%


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